炊き出しについて

調理・配膳・片付け等の必要作業を自身で行える団体のみが対象です。

 

 ○避難所等での炊き出しボランティアをご希望の方(団体)は、活動を希望する市町の炊き出し支援フォームよりお申し出ください。

 ○後日、各市町の避難所支援団体から、避難所のニーズにマッチする団体に炊き出しを依頼・調整させていただく方式とします。

 ○なお、

  ・新型コロナウイルスやインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症の防止のため、衛生管理を徹底していただける方(団体)

  ・避難所の負担とならないよう、自己完結型で、請け負った炊き出しを責任をもって実施できる方(団体)

  のみ登録可能とさせていただきますので、以下の遵守事項をご確認のうえ、末尾のリンク先からご登録ください。

 

【遵守事項】

【1.事前準備について】

◆持参物(以下のものを持参してください。)

 原則として、調理器具、衛生用品、水、配膳用の食器・箸、提供されるメニューに応じた食材及びその他必要なものは、すべてご自身でご準備ください。詳細は市町のホームページを確認ください。

◆栄養面(以下の点に配慮してください。)

 (1)献立の内容をご確認ください

  ★加熱していない食品の提供は避ける

   ※生野菜(きゅうり、トマト、レタス等)、刺身、生肉、カットフルーツなど

  ★主食(ご飯、麺、パンなど)だけなど、特定の食品に偏らないよう工夫をする

  ★献立内容は、無理なく作ることができる内容にする。(時間、人数、品数など)

  ★水の使用が制限されているため、洗浄済みの食材やカットした食材が望ましい

 (2)便秘・下痢の予防のため

  災害後のストレスや生活環境の変化、食物繊維の不足等で便秘や下痢になる方が増えます。

  ★野菜など食物繊維を多く含む食品の提供に配慮する

  ★食事だけでなく、お茶や水など水分補給も行う

 (3)倦怠感・疲労感の予防のため

  被災後のストレスや生活環境の変化等で、食欲不振に陥り、体力の低下や倦怠感などを訴える方が増えます。

  ★提供される食事に、野菜なども含め、いろいろな食品が使用されるよう工夫する

   ※栄養バランス、微量栄養素が摂取できる献立になっている

 (4)貧血予防のため

  ごはん、おにぎり、パン等の主食が中心となった食事では、鉄やたんぱく質が不足し、貧血になる方もいます。

  ★肉や魚、大豆製品など、たんぱく質を含むメニューを検討する

  ★鉄分を含む食品や、鉄分を強化した食品を提供するなどの配慮を行う

 (5)風邪予防のため

  避難所生活等で体力が低下し、風邪にかかりやすくなります。体力回復に必要なたんぱく質の摂取を心がけたメニューの検討をお願いいたします。

  ★肉や魚、大豆製品など、たんぱく質を含むメニューを検討する

  ★ビタミン類が補える食品の提供を工夫する

【2.現地での作業について】

◆衛生面

 (1)身支度の準備および確認をしてください

  ★着衣の汚れやゴミの付着がないか確認する、長い髪は束ねるなど異物混入の対策をする

  ★爪は短く切っている。調理、配膳時は、手袋を着用する

  ★不織布マスクを着用すること。鼻まできちんと覆う

  ★下痢、発熱など体調が悪い人、手指に傷や化膿がある人など体調が悪い人は、調理、配膳を行わない

   ※調理、配膳の前に、下痢、発熱等の体調不良がないか、手指に傷がないか健康チェックをしてください

 (2)手洗いを行ってください

  ★調理前、食事提供時、トイレ後には、ハンドソープでよく手を洗い、消毒液を使用する

  ★十分な水が確保できない場合は、ウェットティッシュでよく拭いた後、アルコール消毒を行うこと

  ★手がきれいにできない場合は、食品に直接手でふれないよう使い捨て手袋などを使用し、手袋をした後アルコールスプレーを全体にかける

  ★調理中も、こまめに消毒することを心掛ける

   ※調理台にアルコール消毒薬をおく

 (3)調理を始める時に

  ★作業台はアルコールを使用して拭き、清潔な調理場を保つ

  ★下処理用の作業台と加熱調理済みの作業台が混ざらないよう調理場所の導線を工夫する

  ★炊き出しにより発生したゴミは持ち帰る

  ★調理場所は、空気がこもらないように換気をすること

  ★調理器具は使用後や作業が変わるごとに、洗浄と消毒を行う。まな板、包丁など調理器具と食器は、全面を流水で洗浄する。その後、器具の水気を除き、乾いた状態でアルコール消毒する(可能であれば80℃、5分間以上の加熱殺菌する)。清潔な保管庫を用いるなどして衛生的に保管されたものを用いる。

  ★調理器具や食器は使う直前までフタや布を被せるか、清潔なビニール袋等に入れておく

  ★下処理(特に生の肉・魚)と加工調理済み食品の調理器具(包丁・まな板・ざるなど)を分ける

  ★調理器具を原材料と調理済み食品用に分ける。これが困難な場合、調理済みの食品用に使用する前に必ず洗浄と消毒を行う

  ★食品は中心部までしっかり加熱をする

  ★食べ物に手で直接触れない。おにぎりは、素手ではなくラップや使い捨て手袋でにぎる

  ★調理用ボウルやお皿等はラップを敷くなど、できるだけ汚さないよう工夫する

  ★食器はなるべくディスポ食器を用い、配膳直前に出すことを心掛ける

  ★屋外テントなどで食品を保管する場合は、直接地面に置かず、床から30cm以上の場所で保管する。難しい場合は、床や地面にダンボールなどを敷き、その上に置く

  ★冷蔵品や冷凍品は、クーラーボックス(保冷剤入り)に保管する

  ★常温保存食品は、直射日光の当たらないところに保管することを心掛ける

  ★生鮮食品(肉・魚・野菜・果物・乳製品等)は、安全で衛生的(外観・色・におい等が適 切)であるか確認を行う

  ★パッケージされた加工食品は、消費期限内、パッケージの破損がない、保管条件が製品の指示に従っているか確認をする

  ★穀類や豆などの乾物は、安全で衛生的(外観・色・におい等が適切、虫がついていない、パッケージの破損がない)である確認をする

  ★簡易トイレを持参し、調理・配膳をする人と避難者のトイレは分けるようにする

 (4)食品の提供にあたって

  ★食品は温度が上がりにくい場所に保管する

  ★コンロのそばに食材を置かないよう配慮する

  ★調理後、温かいまま提供し、すぐに食べてもらう(概ね2時間以内)

  ★食べ残した食品は、すぐに捨てるように啓発を心掛ける

  ★消費期限を明記する。(期限は最終加熱後から2時間以内の時間)

   案内の記載例:1月16日16時に最終加熱したもの