【事例紹介】事業者の災害ボランティア活動への関わりについて

 令和6年能登半島地震の被災地で活動いただいている企業の一つ、「コープいしかわ」のメンバーの皆さんに、活動の内容や感想等をお聞きしました。

企業概要

 生活協同組合コープいしかわは2000年に、七尾生協、石川生協、小松市民生協の3生協が、石川生協(1976年設立)を存続生協として合併し成立

 組合員数  165,784人【2024年3月31日時点(県内世帯加入率35.0%)】

 出資金

 71億1千万円【2024年3月31日】
 供給高  185億【宅配:142億 店舗43億円(23年度決算)】
 事業所

 本部、物流センター…1 配送センター…7 店舗…3

 福祉施設…2 エコセンター…1

 職員数  803名【正規:266名、非正規:537名】【24年6月10日時点】
 子会社

 (有)協同サービス石川【保険代理店】

 (株)ハートコープいしかわ【農産加工・古紙加工業等】

活動紹介

 コープいしかわでは、令和6年能登半島地震において多くの活動をいただいており、その中から災害ボランティア活動について紹介したいと思います。

①ボランティアバスを運行し、被災されたお宅の家財整理や、ごみ集積所への運搬、サロン活動支援、炊き出し等を実施

家財整理

2次避難所での炊き出し

避難所でのお菓子配布

 ②コープ被災支援センターと連携し、コープいしかわや全国の生協職員が能登町、穴水町で災害ボランティアセンターの運営支援を実施

災害ボランティア活動に参加してみての感想

  「経験のない私がお役に立てるのか」など不安もたくさんありましたが、一緒に活動をした皆さんや事務局の皆さんに支えられて、元気に活動をやりとげることができました。

 また、地元の方が「もし今、津波がきたらここに避難するんやぞ」とわざわざ伝えに来てくれたり、「遠いところから本当にありがとう」と仰っていた姿を目にしたりと、人の心の温かさを感じ、支援していきたい気持ちがより一層強くなりました。

 今後も自分にできることを継続していきたいと思います。

これから参加を検討している事業者へのメッセージ

 コープいしかわでは、避難所等への支援物資のお届けや仮設住宅への調味料セットのお届けなど、被災地の声や思いに寄り添いながら様々な取り組みをすすめてきました。

 これからも、つながる力で行政・自治体、全国の生協、他団体の皆さまと一緒に息の長い支援に取り組んでいきます。

被災地支援は地域社会の一員として地域とつながりを育むことができ、また、社員・職員の働きがいや誇りの向上にもつながると思います。

 これから、被災地でのボランティアを検討されている事業者の皆さまも、支援のやり方は一つではないので、被災地に関わる選択肢を選んでいただければと思います。